作者ダイアリー

「本気で片づけ、やってみた。」

まもなく2024年が終わろうとしています。わたしが1年を通してとりくんだこと、それが「片づけ」、つまり「断捨離」です。そもそも断捨離とはヨガの考え方で、・断行(だんぎょう)…いらないものを断る。・捨行(しゃぎょう)…いらないものを捨てる。・...
童話

創作童話7 「ありんこアリバート博士が 城をたてた話」  後編

階段をのぼりきると、そこには小さな丸い部屋がありました。部屋はアリバート博士専用なのか少し天井が低く、大きな窓がひとつついていました。そこから外を見ると、もうあたりは暗く、星が見えはじめていました。そして、すぐ前に、のぼるの団地が見えました...
童話

創作童話7 「ありんこアリバート博士が 城をたてた話」  中編

次の日、のぼるは一日中、昨日話したふしぎなありんこのことを考えていました。とうとう夕方になり、空が赤むらさき色になったので、のぼるはおそるおそる、うら山の入り口へ行ってみました。すると、あのりっぱなありの巣があったところに、子どもが入れるぐ...
童話

創作童話7 「ありんこアリバート博士が 城をたてた話」  前編

のぼるは、クラスの中で、おとなしい方の子です。お昼休み、運動のとくいな子たちが、サッカーやドッジボールをしてかけまわっている時、のぼるだけは、いつも校庭のすみでひとりしゃがんで、ずっと地面を見ています。のぼるが夢中になっているもの、それは…...
童話

創作童話6 「夕日の道」

ぼくは、夕日の砂漠にたっていた。砂漠にはなにもなかったが、一面がオレンジ色にそまりとても美しかった。やがて夕日から一本の光の道が、ぼくの足もとにむかってまっすぐにのびてきた。それは夕日へとつづく、オレンジ色のトンネルだった。ぼくは、いきたく...
作者ダイアリー

テディベアのくれた プレゼント

先日、わが家のテディベアから、ちょっとしたプレゼントをいただきました。「妙なことを言ってるわ。」と思うかもしれませんが、まあ聞いてください。わたしは20年ほど前、ネコを飼っていました。ミケと洋猫のあいのこで、アッシュのかかった不思議な色をし...
童話

創作童話5 「サッチのおひさまのいえ」

あるところにサッチという女の子がおりました。サッチはおとうさんとおかあさんと3人ぐらし、なだらかな丘の上にたつ、赤いやねのおうちにすんでいます。サッチのおうちはとっても日当たりがいいので、お昼になるといつもおかあさんとふたり、お庭のベンチで...
作者ダイアリー

「わたしってダメだなあ…。」と思った時に、考えてほしいこと

みなさんは「わたしってダメだなあ…。」と思うことはありますか?わたしは時々、「わたしってダメだなの波」にのまれてしまうことがあります。わたしは長年ボイストレーニングをしています。ですが、決して「条件の良い体」とは言えないので、壁にぶつかった...
童話

創作童話4 「ラの出ないオルゴール」

はじめそのオルゴールは、他のオルゴールたちと一緒にお店に並んでいました。赤や黄色の四角い箱が並ぶ中、そのオルゴールだけはピンクのハート形で、とびきりきれいな音色を奏でました。とある紳士が、「これはいい。」と言ってオルゴールを手に取りました。...
作者ダイアリー

「ベランダの侵入者はだれだ?」

先日、ちょっとしたできごとがありました。わたしの家は、都心からちょっと離れた住宅地にあります。家は多いですが、緑や畑、細いながらも川があり、とてもおだやかな街です。その細い川は、遊歩道よりも10mほど下にあるので人が立ち入れず、水鳥やカモ、...