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創作童話12 「さくら ゆうびんきょく」 後編

「コトハちゃん、ゆうびんおねがいします。」ふたりが下をみると、こんどは子グマがたっていました。「あ、クマくん。今年も おばあちゃまにお手紙ですか?」「うん。」子グマは、さくらゆうびんきょくの じょうれんさんです。子グマのおばあちゃんは 体が...
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創作童話12 「さくら ゆうびんきょく」 前編

ひろい森のまん中に、こだかい丘があります。そして、その丘のてっぺんには、1本の大きな さくらの木がたっています。まい年、春になると、さくらの木は 枝いっぱいに まっ白な花をつけるので、森のみんなはまるで 森からわたぼうしが、にょっこりつきだ...
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創作童話11 「ぼくの わらいだま」

ぼくのおとうさんは、よくわらう。けさの ごはんのときだって、「きょうのめだまやきは まんまるで、まるでフータの ほっぺみたいだな、わっはっは!」って、おおきなこえで わらいだした。あんまりたのしそうだから、つられて ぼくとおかあさんも「ほん...
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創作童話10 「くらげのなくした夢」

つめたいうみに くらげがいっぴき、およいでおりました。あるとき くらげは、じぶんのかさが まっしろであることに きづきました。ほかの くらげたちのかさは、あかや きいろ だいだい あおや みどりなど、たのしげないろに みちています。「どうし...
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創作童話8「むっつりばあさんと にこまるまんじゅう」 後編

ふと目をやると、店の入り口に小さな男の子が立っています。男の子は口をへの字にむすび、むっつりした顔で、ガラスケースのおまんじゅうを見ているのです。ばあさんは、「食べるかい?」といって、まんじゅうをひとつ、さし出しました。男の子は、目の前のま...
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創作童話8「むっつりばあさんと にこまるまんじゅう」 前編

とある村のはずれに、小さなまんじゅう屋がありました。店のまん中には、ふるぼけたガラスケースがあって、茶色いまんじゅうがきれいにならべられています。そして、そのケースの後ろには、むっつりとした顔のばあさんが、いつもだまってすわっています。お客...
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創作童話7 「ありんこアリバート博士が 城をたてた話」  後編

階段をのぼりきると、そこには小さな丸い部屋がありました。部屋はアリバート博士専用なのか少し天井が低く、大きな窓がひとつついていました。そこから外を見ると、もうあたりは暗く、星が見えはじめていました。そして、すぐ前に、のぼるの団地が見えました...
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創作童話7 「ありんこアリバート博士が 城をたてた話」  中編

次の日、のぼるは一日中、昨日話したふしぎなありんこのことを考えていました。とうとう夕方になり、空が赤むらさき色になったので、のぼるはおそるおそる、うら山の入り口へ行ってみました。すると、あのりっぱなありの巣があったところに、子どもが入れるぐ...
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創作童話7 「ありんこアリバート博士が 城をたてた話」  前編

のぼるは、クラスの中で、おとなしい方の子です。お昼休み、運動のとくいな子たちが、サッカーやドッジボールをしてかけまわっている時、のぼるだけは、いつも校庭のすみでひとりしゃがんで、ずっと地面を見ています。のぼるが夢中になっているもの、それは…...
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創作童話6 「夕日の道」

ぼくは、夕日の砂漠にたっていた。砂漠にはなにもなかったが、一面がオレンジ色にそまりとても美しかった。やがて夕日から一本の光の道が、ぼくの足もとにむかってまっすぐにのびてきた。それは夕日へとつづく、オレンジ色のトンネルだった。ぼくは、いきたく...