先日、テレビを変えました。
これまで使っていたテレビは、
もう 10年以上のつきあいになる、
とても いとおしい相棒です。
サヨナラするのは つらいのですが、
この10年の時代の変化は とても大きく、
地デジ化当初のテレビでは、
昨今のデジタル化に
もう 対応できなくなってしまったのです。
なぜ、わたしが このテレビを
そんなに気に入っているかというと、
わたしが このテレビを、
「神様のくれたテレビ」
だと 思っているからです。
このテレビが わたしのもとにやってきたのは、
2011年の「地デジ化」が 話題になったちょっとあと、
2012年のことでした。
そのころ、
わたしは こじんまりしたワンルームの部屋で、
俳優の お友だちにいただいた
小さなアナログテレビを 使っていました。
小さくとも ビデオ内蔵で、
じゅうぶん楽しめる、
ありがたい ありがたい テレビでした。
そんな時、
世間に 地デジ化の話題が持ち上がりました。
地デジ放送を見るためには、
もちろん 地デジ対応のテレビが必要です。
当時は、
地デジ化する前に テレビを買い変えたい人で
電気屋さんが 大混雑していましたよね。
ところが、
そのころのわたしときたら、
お芝居や体づくりに夢中で、
地デジのテレビに 費用をまわす余裕がなかったのです。
そこで、わたしは考えました。
「うーむ、やりたいことはやりながら、
なんとか テレビを手に入れる
うまい作戦はないだろうか…。」
と。
そこで、
目にとまったのが「懸賞」です。
懸賞ってご存じですか?
たとえば 食品メーカーとかが 時々やっている
「応募で○名様に○○プレゼント!」
みたいなキャンペーンのことです。
2011年の地デジ化前は、
あちこちで テレビが賞品になっていることに
気づいてしまったんですね~。
懸賞に応募した経験がない方も
多いと思うのですが、
これが、意外と当たるのです。
思いがけない時に
お菓子のつめあわせ とかが届くと、
ごほうびをもらったみたいで
すっごく すっごく うれしいんですよ。
「テレビがもらえたら ステキじゃない?」
わたしは、
テレビが賞品になっているキャンペーンに、
応募し始めました。
わたしは 目標ができると、
わりと一直線なタイプです。
お菓子、ドリンク、食品…、
食生活は、テレビを中心になってゆきました。
さて、その結果。
まあ、現実は そんなにあまくないですよね。
けっこう応募したのですが、
当選は かないませんでした。
そして とうとう、
わたしは 小さなアナログテレビとともに、
地デジ化の時を むかえることになったのです。
当然ですが、
テレビは映らなくなりました。ガーン
ですが、さいわいその子には
ビデオ機能がついていてくれたので、
ビデオを見て すごすことができたのです。
そのころは、
テレビ番組の動画配信なんて ありませんでしたから、
今では ちょっと少なくなった
レンタルビデオ店にいって、
大好きなドラマを 借りては見まくっておりました。
おかげさまで、
ドラマに とってもくわしくなりましたよ。
ケガの功名です。
さて、
ではキャンペーンの方は どうしたのかというと、
こりずに つづけておりました。
ここまで読んだ方の中には、そろそろ
「買えばいいんじゃない?」
と思う方も おられるのだと思います…。
わたしには 意外と、
ほんのちょっぴりの ギャンブラー精神があって、
「どこまでいけるのかな?」って
おもしろがっても いたんですよね。
地デジに切りかわったあとは、
やはり テレビの賞品が激減しました。
「でも、みんな もうテレビを持っているはずだから、
応募する人が減って、当選確率自体は上がるはず」
これがわたしの推理でした。
そして翌年、
2012年の春がやってきました。
2012年は、
ロンドンオリンピックの年でした。
オリンピックに協賛するメーカーが、
こぞって大きなキャンペーンを打ち出し始めたのです。
そして、ありました ありました。
いつも飲んでいる 缶コーヒーのキャンペーンに、
りっぱな32型のテレビが。
それは、こういうキャンペーンでした。
①缶コーヒーを買うと、シールが1枚ついています。
②シールに書いてある番号を、サイトに登録します。
③1シール=1ポイントがたまります。
④40ポイント(たしか)たまると、
携帯画面に出る抽選ルーレットを回せます。
⑤その場で、アタリかハズレか決まります。
ドキドキしますね~。
抽選にはずれれば、
40ポイントが一気に全部なくなっちゃうんですよ。
スリルがあります~。
当時わたしは
1日に何本も 缶コーヒーを飲んでいましたので、
たてつづけに 2回くらい挑戦しました。
そして、はずれました。
80ポイントを使ってはずれると、
さすがに 少し気力を失います。
「やっぱり無理かなー」と、思ってしまいました。
そして、
3回目のポイントがやっとたまり、
いつルーレットを回そうかって、
慎重になっていた時のことです。
それは 仕事の帰り道で、
わたしは 青い空のもと、
自転車を ピャーッと気持ちよく走らせていました。
とつぜん、なにかが頭に「ピピッ」と来て、
「あ、今 応募するんだ」
って、思ったんですね。
それで、家に帰ってすぐ、
40ポイントをはたいて応募したんです。
すると…、
携帯画面のルーレットが くるくるっと回って、
ポンと小さな小さな文字が あらわれたんです。
「おめでとうございます。32型テレビに当選しました。」
人間、
切望していたことが 急に現実になると、
フリーズしてしまうものなのですね。
しばし 同じ姿勢で停止したあと、
手をふるわせながら 携帯を操作するわたしに、
メーカーの配送手続きは なんともクールでした。
たんたんと 配送先の住所と名前を入れて、
それで終了です。
入力しまちがえたんじゃない?
手ちがいで届かないんじゃない?
めちゃくちゃ 不安になりました。
もし、宝くじなんかに当選したら、
日常生活をおくれる自信がありません。
そして、
わたしのうちにテレビが届くと、
その時ようやく、
「当選したんだ!」と実感できたのでした。
まあ、そんなわけで、
そんなふうに 奇跡的にわたしのもとにやってきた、
大切な大切なテレビだったのです。
不思議なことって あるものです。
神様がくれたのかなあーって、思いました。
そんな 愛着のあるテレビですから、
「処分するのは、ちょっといやだなあ。」
と思っていたら、
なんと、使ってくださる方が見つかりました。
神様のくれたテレビは、
今もその方のお宅で、活躍してくれています。
