作者ダイアリー

「不安て、結局なんなのさ。」と思った話。

先日、眼科へ行きました。具合が悪いわけではなく、そろそろ一度、検診を受けておかなければと思ったからです。わたしは、子供のころから、すこし乱視はあったものの、両目が2.0でした。大人になって、1.2くらいに下がりましたが、それ以降はこれと言っ...
作者ダイアリー

「やりたいことが、わからない時もありますよね。」

「やりたいこと」という言葉、だれでもときどき耳にしますよね。令和は、みんなが「やりたいこと」を選べるステキな時代。家族で移住してリモートワーク、そんな、うらやましい生活をする人もふえました。今回は、そんな「やりたいこと」について、わたしなり...
童話

創作童話3 「いちばん強い花」

とある、日当たりの良い山のまん中あたりに、100種類もの花の咲く、広い野原がありました。春がやってくると、野原は赤やだいだい、青やむらさきと、色とりどりの花でいっぱいになり、まったく美しい景色となりました。ある時、一本の若い花が言いました。...
童話

創作童話2 「幸福の猫」

「幸福こうふくの猫」その猫は、とにかくまっ黒な猫でした。頭の先からしっぽの細いところまで、どこからどこまでも、ぜんぶまっ黒でした。毛なみはつやつやでビロードのよう、2つのきりっとした目だけは、やたらと深い水色で、まるでどこかの島のガラス玉の...
童話

創作童話1「だいじょうぶうさぎの庭」

とある、どこにでもあるような山の中腹に、とくになんでもない小さな野原がありました。その野原の奥にはひとつ穴があり、そこには、小さくてももいろの、なんでもないうさぎが1匹住んでいました。うさぎはいつも野原の切り株に、自分で焼いたケーキとお茶を...